田崎史郎氏 自民が国民&維新双方と交渉する理由 国民主張の103万円の壁「こじれる可能性が」
2024年11月01日 20:44
芸能
与党の置かれた現状について、田崎氏は「いつでも内閣不信任案が可決されてしまう状況」と説明。「それをなんとか避けたいということで、まず国民民主党にアプローチして、補正予算案や来年度予算案に賛成して下さいとお願いしたと。しかし国民は、“そこまでは約束できない。案件ごとに協力します”というのが今の姿勢です」と続けた。
一方で、田崎氏によると、自民が協力体制を築きたいのは、国民だけではないという。「自民は森山幹事長が維新の幹部に電話していて、今週2回電話されているはずですけど、そこで維新にも協力をお願いしたいと言っている」と内幕を明かした。
維新は年内にも代表選を行う方向で調整を続けている。田崎氏は「(維新の)新しい代表が決まった後に協議して、自民党にしてみれば、維新、国民両方、あるいはどっちかの協力で、この難局を乗り切りたいんじゃないかなと見ている」と述べた。
38議席の維新、28議席の国民のどちらかを取り込めば、過半数を確保して政策を前に進められるが、自民にとって現状は両にらみの状況だ。その理由について、田崎氏は「この後、103万の壁で交渉していくうちに、どうも折り合わないとならないとも限らない。課税最低限の引き上げは、国民の要求を丸のみしたら、政府の試算では7、8兆円毎年かかる見通しで、そこまでやれるのか。それに国民は満足するのか、こじれる可能性もある」と説明。「その時は、もう一つのカードとして維新を持っている。両方のカードをうまく使いながらやっていくということだと思う」と見通しを語った。