菜七子 自己新となる1日4勝!新潟リーディング単独首位浮上
2019年10月06日 05:30
競馬
“重賞ジョッキー”らしい変幻自在の手綱さばきだった。まずは5Rクリスタルアワード。好スタートを切り、先団から悠々と抜け出して1勝目。7Rキクノフェリックスは「スタートでつまずいた」と想定外の展開にも冷静に対処。馬群の内を通ってリカバーすると直線でスムーズに外へ。鮮やかに差し切った。吉田師が「今日はジョッキーに尽きる。うまくロスを挽回してくれた。いい判断」と絶賛する好騎乗だった。
8Rシーオブザムーンは外回りコースを生かして大外一気。「前が飛ばしていたので自分たちのリズムを大切にした」。先行勢のハイペースを読み切った。9Rパリテソーロは「前へ行こうと決めていた」と積極競馬。2番手からあっさり押し切った。「本当にうまく乗っている」と2頭を管理する金成師も最敬礼だ。
これで今年の新潟で15勝。先週まで3位だった19年新潟リーディングで単独首位に立った。「まだまだ新潟は続くし、これから門別、東京、浦和もある。調子がいい時こそケガに気をつけて一鞍一鞍大切に乗っていきたい」。浮かれる様子はない。デビルスダンサーと挑むエーデルワイス賞、そしてコパノキッキングで交流G1「JBCスプリント」(11月4日、浦和)と大切な騎乗が続く。固め打ちをステップボードに、菜七子の物語はさらに高いステージへと進んでいく。