ボンボヤージ、武豊の悲願へ向け万事良好だ。ドウデュース(牡3=友道)はエーグル調教場の芝コースで9Fの単走。ラスト1Fは強めに追われてフィニッシュした。鞍上が最終追いに乗る予定もあったが、前川助手が騎乗。動きを見届けた武豊は「乗ってはいないけど、スタッフからも確実に状態はアップしていると聞いています。見た感じも凄くいい走りをしていた。今度はもっと走れると思います」と好ムードをにじませた。
ステップレースのニエル賞は本番へ向けて、叩き台の位置づけ。友道師は4着の結果に悲観する様子はなかった。「1回使った効果か、体も絞れていい感じになったなと思います。先週水曜の1週前追い切りでマイラプソディ(5歳オープン)と併せて、しっかりやって体はできているという判断、日本の調教と同じで当週は助手でいこうと。体も出来ているので単走にしました」。もう仕上がっているからこそ、併せ馬ではなく単走を選択。青写真通りに上昇カーブを描いている。
課題に挙げていた手前の変換もきっちりとクリアした。トレーナーは「右手前で回ってきて直線で左手前に替えさせるように乗ってもらったけど、手前もスムーズに替えていました。本番に向けて、いい追い切りができましたね」と納得の表情を浮かべた。
武豊にとっては10回目の凱旋門賞挑戦。「凱旋門賞は個人的には大きな目標というか夢。いつか勝ちたいと思って何年もたっています。楽しみですね。ジョッキーを続けているモチベーションの間違いなく大きな一つです」と目を輝かせた。強い今年のダービー馬とともに、夢を現実へ。その瞬間が迫ってきた。