競輪「先行日本一」村上義弘が電撃引退発表「引退を決めた今日まで…」日本選手権最多タイ4勝、GP2勝

2022年09月29日 15:46

競輪

競輪「先行日本一」村上義弘が電撃引退発表「引退を決めた今日まで…」日本選手権最多タイ4勝、GP2勝
村上義弘 Photo By スポニチ
 魂の走りで競輪ファンを魅了してきた村上義弘(48=京都・73期)が29日、現役引退を発表した。
 「14歳の頃から競輪選手を夢見て自転車に乗り始め、引退を決めた今日まで、ただ必死にペダルを踏み続けてきました。これまでの人生の記憶の大半が競輪であり、これから競輪を走らなくなる生活が、どんなものになるか分かりませんが、自分の人生を救ってくれたと感じている競輪をこれからも心の中でしっかりと応援し続けていきたい」とした。

 そして「共に戦ってきた競輪選手たち、関係者のみなさま、そして、ずっと村上義弘を応援して支え続けてくれた全国の競輪ファンのみなさまに心からの感謝を気持ちを送りたい。長い間、お世話になりました。ありがとうございました」と締めくくった。毎年、特別な思いで参戦し続けてきた地元の向日町記念(24~27日)を病気欠場。松阪F1(10~12日)の4、4、1着が最後のレースとなった。

 村上は94年に小倉でデビュー。97年オールスターでG1初出場。00年2月のふるさとダービー豊橋でG2を初優勝し、02年には岸和田・全日本選抜でG1初制覇。ここまでG1を6勝しているが、最高峰G1とされる日本選手権競輪で4勝、これは吉岡稔真氏(引退)と並ぶ最多タイの記録。グランプリ2勝、12年京王閣では、練習中の落車による肋骨骨折を抱え、単騎の不利を克服しての優勝だった。落車やケガも多かったが、その度に不死鳥のごとく復活。逃げにこだわるレーススタイルで「先行日本一」と評された。

 近年は相次ぐ落車負傷で調子を落としていた。6月の岸和田・高松宮記念杯では落車で途中欠場、西武園オールスターでも6、7、8、7、7着と精彩を欠いていた。

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