【中日新聞杯】中京芝の鬼 ヤマニンサルバムがV 最後踏ん張り当地6戦で最多タイ5勝

2023年12月10日 04:46

競馬

【中日新聞杯】中京芝の鬼 ヤマニンサルバムがV 最後踏ん張り当地6戦で最多タイ5勝
<中日新聞杯>ゴール前の競り合いを制し、中日新聞杯に勝利した三浦騎乗のヤマニンサルバム(右)。ハヤヤッコ(右)が2着(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 「第59回中日新聞杯」が9日、中京競馬場で行われ、2番人気のヤマニンサルバムが好位から抜け出し、重賞初制覇を飾った。これで当地芝コースは6戦5勝。中京の平地芝レースでの5勝はグレード制導入の84年以降、ファンドリショウリ以来、2頭目となった。
 大好きな中京の直線で堂々と先頭に立った。2番人気ヤマニンサルバムはラスト200メートルで先行勢をかわして抜け出すと、鞍上・三浦の左ステッキに応えてしぶとく粘る。ゴール前で迫る後続勢を抑えて重賞初Vをつかみ取った。三浦は前走のオクトーバーSに続くコンビで2連勝にエスコート。「厩舎サイドのおかげで、いい時に乗せてもらいましたね」と笑った。

 初コンビだった前走は逃げ切りで制したが、今回は好位の内に控える形。「返し馬で前走より体が起きていて、いい感じでした。ハナにはこだわらず、ためて行ってもいいかなと」。パートナーの状態をしっかりつかんでレースへ。「前走でサルバムのペースは理解できていた。この馬のリズムで運んで、最後もよく踏ん張ってくれましたね」とパートナーをねぎらった。

 管理する中村師は、開業2年目で今夏のレパードSに次ぐJRA重賞2勝目。同馬は3歳時に定年解散した浅見厩舎から引き継いだ。「昨年の冬も良かったし、この時季もいいのかな。左回りは合うし、いい条件だったと思う」。全6勝を左回りで挙げ、当地で5勝。12年以降の新装・中京で平地芝レース5勝は最多勝利。「来年はさらに大きいところを狙いたいですね」。若きトレーナーは飛躍を誓った。 

 ヤマニンサルバム 父イスラボニータ 母ヤマニンエマイユ(母の父ホワイトマズル)19年4月9日生まれ 牡4歳 栗東・中村厩舎所属 馬主・土井肇氏 生産者・北海道新冠町の錦岡牧場 戦績20戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億5232万3000円。馬名の由来は冠名+即興演奏(ラテン語)。

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