あのシーンを思い出す。準優11Rで会心の2コース差しを決めた馬場貴也(39=滋賀)だ。あのシーンとは、2コース差しで優勝した22年10月とこなめSGダービーのファイナル。再現したかのような差しを決めて優出を決めた。千両役者は底力が違う。「そうなんですよ。あのとこなめダービーの時の2コース差しをイメージしていきました」。イメージしたことをしっかりと具現化してみせた。たとえ機力が完璧に備わっていなくても、あとは技で何とかする。これぞ、真のボートレーサーだ。「大会連覇へ何とか優勝戦にこぎつけましたね。いいレースをしたいです。攻められる枠番なので思い切って行きたいですね」。昨年の住之江大会覇者が最後はスーパースターぶりを披露するか。