【取手競輪・G2「ウィナーズカップ」決勝12R】元Jリーガー北井佑季が決勝進出「優勝を狙って」
2024年03月23日 19:09
競輪
3日目にしてようやく本来のスタイルに持ち込んだ。逃げると強じんな粘り脚を発揮する北井。当然ライバルからの包囲網も厳しくなり、初日特選と2日目「毘沙門天賞」は先手を握れなかった。
だが前受けした準決勝は別線勢が仕掛けられず、マイペース先行。打鐘まで誘導を使っての1周半先行は北井にとって“練習”のようなもの。「前で受けたので残り2周の段階で逆算してゴールまでどういうペースで行けばいいか考えた」。伊藤颯馬が捲って来るとギアを一段階上げて踏み直し、末良く2着に踏ん張った。
最後の直線で脇本雄太の捲りに屈した北井は「結果的に脇本さんに行かれたし松谷(秀幸)さんの援護があっての2着。自分ができる精いっぱいの走り、ペースだった」と話して汗をぬぐうと「初日と2日目は風を切るタイミングが少なくて。いつもより考えたレースが初日、2日目。初日、2日目、3日目と良くなっている」と手応えを明かした。
決勝は2日目「毘沙門天賞」と同じく深谷知広と“激アツ”の南関タッグを結成。同い年の2人は意思の疎通がしっかりできる関係性だ。「僕は僕で精いっぱいの力を出して優勝を狙って頑張る」。ビッグ初Vに最も近い遅咲きの男は、こん身のパワーで豪快弾をぶち込む。