【安田記念】(3)レッドモンレーヴ 気分良く追走できれば究極の切れ味勝負できる
2024年06月01日 05:23
競馬
![【安田記念】(3)レッドモンレーヴ 気分良く追走できれば究極の切れ味勝負できる](/gamble/news/2024/05/31/jpeg/20240531s00004048637000p_view.webp)
前走・京王杯SCではすさまじい末脚を繰り出した。上がり4F44秒9(1Fごとのラップは11秒0~11秒2~11秒4~11秒3)の速い流れをどん尻大外強襲。先に抜け出したウインマーベルの鼻差2着まで迫った。「あり得ない切れ味。直線で並びかけていく時の脚は物凄かった」と振り返るのが蛯名正師。虎に翼、馬に羽を付けたように飛んできた。ゴールドシップ、オルフェーヴルも顔負けの気性難だが、気分良く追走できれば極上の切れ味を発揮できる。
過去最多のG1ホース10頭がそろうハイレベル戦となった昨年(今年はG1ホース6頭)も後方から6着まで差を詰めている。昨年は年明け4戦目だったが、今年は3戦目。今年の方が余力を残して臨める。大器晩成。体質が弱かった3歳時に半年近くの放牧で成長を促してきた成果だろう。この1年間で見違えるほどタフになった。名牝エアグルーヴの孫。「これだけの血統だから大切に育てて次の世代につなげてほしい」。藤沢和雄元調教師から託された良血馬の素質を徐々に開花させた。
道悪では気性難が顔をのぞかせ、切れ味もそがれるので好天を望むのみ。究極の瞬発力が問われる高速馬場になれば、虎に翼、馬に羽。しこたま踏み込みたい今春一番の勝負馬だ。