【函館記念】ホウオウビスケッツ 重賞初V!05年エリモハリアー以来19年ぶり巴賞との同一年制覇
2024年07月15日 05:28
競馬
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巴賞は圧巻の逃げ。今回は2番手からクレバーな立ち回り。「前回は賞金加算で絶対勝たなきゃいけないレース。今回は行く馬が1頭いるのは分かっていたのでその後ろと決めていた」。熟練50歳の戦略に愛馬も応えた。「気がいい馬なので、何とか2角過ぎで落ち着いてくれたんで…。セーフティーリードを保って、後続に脚を使わせることができた」と笑顔で続けた。
10戦目で悲願の重賞初制覇。奥村武師は「タイトルをまず1つ獲れて良かった。遅生まれ(6月5日)もあって、まだ成長段階。人間の言うことを徐々に聞けるようになってきた。ずっと、岩田さんがコンタクトを取ってくれているのも大きい」と人馬を称えた。昨春のダービー(6着)でタスティエーラと0秒2差。一緒に戦った同期ソールオリエンス、ベラジオオペラの今春G1の活躍に呼応するようにうなりを上げた。鞍上は「ダービーで、そこそこ来ていたので凄くいい馬だなというのはありました。もっと、大きな舞台にいける馬じゃないかなと思っていたので」とさらなる進撃を誓った。
同一年の巴賞→函館記念連勝は“函館の顔”と言われた05年エリモハリアー以来19年ぶり。17、18年ドバイゴールデンシャヒーン連覇の父マインドユアビスケッツに、JRA重賞初Vをプレゼントした息子にはG1再進出の夢が広がる。
指揮官は「夏は気候も難しいので休ませて秋に備えます。天皇賞・秋(10月27日、東京)が目標。その前に使うかどうか…。オープンとG3を勝ったばかりですからもっと成長を求めることになります」と実りの秋を見据えていた。
◆ホウオウビスケッツ 父マインドユアビスケッツ 母ホウオウサブリナ(母の父ルーラーシップ)20年6月5日生まれ 牡4歳 美浦・奥村武厩舎所属 馬主・小笹芳央氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績10戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億2507万円 馬名の由来は冠名+父名のビスケッツ。