【秋華賞】チルカーノ不安一走!我慢の走りで坂路スイスイ、高野師「俊敏な動き」
2024年10月11日 05:30
競馬
前走は前3頭から大きく離れた好位4番手で折り合った。直線は馬群の外から楽々と抜け出し、古馬を撃破。指揮官は「絶好調とは言えない状態で勝ち切ってくれたのが良かった」と振り返りつつ、「現状は前走のようにリズム良く運び、脚をためる形がいい。本当に良くなるのは、もう少し先だけど(思い描いた通りの)成長曲線に入っている」と充実ぶりを強調した。
22年皐月賞で名馬イクイノックスや、のちのダービー馬ドウデュースを負かしたG1馬ジオグリフの半妹。母アロマティコは京都G1の12年秋華賞、13年エリザベス女王杯で3着に入った。他にも祖母ナスカの半兄に重賞3勝で05年ダービー2着のインティライミ、06年福島記念&07年七夕賞覇者サンバレンティンと実績馬がズラリ。「まだ半信半疑の部分はあるが、長所は(前走含め)僕らが思っている以上の走りで驚かせてくれる。そういうところは血統から来ている素質なのかも」と期待を寄せた。大きな可能性を秘めている良血馬が初の大舞台で限界を突破する。
《“牝馬の高野師”重賞27勝のうち17勝》11年に厩舎を開業した高野師はJRA重賞27勝のうち牝馬でG1・5勝を含む17勝と約3分の2を占める。秋華賞は自身がJRA重賞初制覇を飾った14年ショウナンパンドラ、22年スタニングローズで制して2勝。チルカーノと同じハービンジャー産駒で2歳上の厩舎の先輩ナミュールは22年チューリップ賞、昨年の富士S、マイルCSを制した。“牝馬の高野師”を忘れてはいけない。