JRA審判部長 昨年5月の厳重注意を公表しなかった理由「指導であり注意。施行規程上の処分ではない」
2024年10月11日 16:51
競馬
昨年5月に若手騎手6人(今村聖奈、永島まなみ、古川奈穂、小林美駒、河原田菜々、角田大河=すでに引退)が騎手控室、調整ルーム居室で通信機器(スマートフォン)を使用したことが発覚、30日間(開催日10日間)の騎乗停止処分を受けていた。今年5月にも水沼元輝、今月には永野猛蔵、小林勝太が同様の違反で騎乗停止となっている。松窪隆一審判部長は藤田の騎乗停止処分について「当時の聴き取り調査では、他者との通信はしていないと言っていたが本当はそういうことがあった。虚偽の申告をしていたことが大きかった」と語った。
また、1回目(昨年5月)の聴き取り調査での厳重注意を公表しなかったのはなぜかを問われると、同審判部長は「指導であり注意。施行規程上の処分ではないので。こういう場合は藤田騎手にかかわらず名前を公表することはない」と説明した。
師匠の根本康広師が11日に美浦トレセンで報道陣に対応した際には「(昨年5月の)若手騎手6人のスマホの件の時、菜七子は以前に、そういう通信機器を使っていたことをJRAに自ら報告をしている。そして、その際に口頭で厳重注意を受けている。それが週刊誌の報道で、また処分を受ける形となってしまった。本人も納得がいかない部分があると思う」と説明していた。