藤田菜七子の引退発表 JRA「若い騎手ほどスマホに依存している」多発するスマホ不適切利用による違反に
2024年10月11日 16:26
競馬
昨年5月に若手騎手6人(今村聖奈、永島まなみ、古川奈穂、小林美駒、河原田菜々、角田大河=すでに引退)が騎手控室、調整ルーム居室で通信機器(スマートフォン)を使用したことが発覚、30日間(開催日10日間)の騎乗停止処分を受けていた。今年5月にも水沼元輝、今月には永野猛蔵、小林勝太が同様の違反で騎乗停止となっている。松窪隆一審判部長は藤田の騎乗停止処分について「当時の聴き取り調査では、他者との通信はしていないと言っていたが本当はそういうことがあった。虚偽の申告をしていたことが大きかった」と説明した。
師匠の根本康広師は10日、トレセン内の根本厩舎で藤田が引退届を書いたと告白。師の万年筆で引退届を書き終えると、藤田は師匠の胸で慟哭(どうこく)した。師も声を上げて泣き、別れたという。
根本師は11日、美浦トレセンで報道陣に対応し、「(昨年5月の)若手騎手6人のスマホの件の時、菜七子は以前に、そういう通信機器を使っていたことをJRAに自ら報告をしている。そして、その際に口頭で厳重注意を受けている。それが週刊誌の報道で、また処分を受ける形となってしまった。本人も納得がいかない部分があると思う」と説明した。