藤田菜七子が引退 若手騎手の“スマホ依存”深刻…違反頻発に「通信機能抑止装置」設置も検討
2024年10月11日 16:43
競馬
昨年5月に若手騎手6人(今村聖奈、永島まなみ、古川奈穂、小林美駒、河原田菜々、角田大河=すでに引退)が騎手控室、調整ルーム居室で通信機器(スマートフォン)を使用したことが発覚、30日間(開催日10日間)の騎乗停止処分を受けていた。今年5月にも水沼元輝、今月には永野猛蔵、小林勝太が同様の違反で騎乗停止となっている。
スマホ不適切利用による違反・処分が多発している中、過去の違反をさかのぼっての処分は藤田が初めてとなった。松窪隆一審判部長は「今後も過去であっても処分をする対象になりうる。違反行為が認定されれば処分されることはある」と説明した。
また「若い騎手ほどスマホに依存しているきらいがある。これだけ短期間でこういうことが起こるということは、若手のルール認識が甘いところがあるのかもしれない」と分析。
今後の対策については「早急に防止のための手段を考えていく」とし、「具体的にはジャミングも検討のひとつ」と、通信信号に対する通信機能抑止装置も検討。「近隣住民への影響、競馬開催業務への影響を考えながら検討していく」と展望を明かし「持ち物の抜き打ち検査も当然検討していく」と主張した。