ロシア陸上界のドーピング問題を内部告発した女子中距離のユーリア・ステパノワ選手は5日、夫のビタリー氏と共に声明を出し、国際オリンピック委員会(IOC)からリオデジャネイロ五輪出場を認められなかったことに「非常に失望している」としながら、スポーツ仲裁裁判所(CAS)には提訴しない考えを示した。
CASは4日、過去のドーピング違反を理由にリオ五輪への出場資格がないと判断された競泳女子のユリア・エフィモワ選手らの不服申し立てを一部認める裁定を下した。同様の理由で参加を禁じられたステパノワ選手の出方が注目されていた。
ロシア陸連を資格停止としている国際陸連は、ステパノワ選手の反ドーピング活動への貢献を評価し、個人資格で国際大会出場を認めた。しかし、IOCはリオ五輪参加を許可しなかった。(共同)