ロシア パラ不参加 除外取り消しの訴え却下 薬物問題で仲裁裁判所
2016年08月23日 21:00
五輪
CASによると、15日のRPCの提訴を受け、22日にリオデジャネイロで聴聞会を開いた。ロシアの除外決定に至るIPCの手続きに不備がないことが明らかになり、RPCも決定を覆すだけの証拠を提出しなかった。
IPCのクレーブン会長は「われわれの強い信念が明確に示された。ドーピングがパラリンピックに入り込む余地は一切ない」との声明を発表した。
世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームが7月に12~15年に陽性反応を示したロシアのパラリンピック選手の35検体が不正操作の対象になったと報告した。IPCは7日にRPCを資格停止とし、ロシアをリオ大会から締め出すと発表していた。
IPCとともにWADAから除外検討を勧告された国際オリンピック委員会(IOC)は「個人の権利」を重視し、条件付きでロシア選手団のリオ五輪参加を認めている。(共同)