メッシ覚醒弾!アルゼンチン最下位から2位通過「苦しかった」

2018年06月28日 05:30

サッカー

メッシ覚醒弾!アルゼンチン最下位から2位通過「苦しかった」
先制ゴールを決めたメッシ(AP) Photo By AP
 【W杯1次リーグD組   アルゼンチン2―1ナイジェリア ( 2018年6月26日    サンクトペテルブルク )】 メッシ覚醒でアルゼンチンが奇跡の1次リーグ突破を果たした。FWリオネル・メッシ(31=バルセロナ)の今大会初ゴールで先制し、後半41分にDFマルコス・ロホ(28=マンチェスターU)が決勝弾。ナイジェリアを2―1で下して最下位から2位に浮上し、4大会連続で16強入りした。クロアチアは3連勝で首位通過。決勝トーナメント1回戦はアルゼンチンがC組1位フランスと、クロアチアは同2位デンマークと対戦する。
 救世主は先制点を挙げるとひざままずき、両手を天に突き上げた。決勝点が決まると仲間の背中に飛びついて無邪気に喜んだ。「僕らは神とともにあった。ご加護があるので勝てると確信していた」。過去2試合とは違うメッシが、そこにいた。

 待望の今大会初得点は前半14分だ。後方からのロングボールをトップスピードで走り込みながら左太腿で“神トラップ”。左足での“神タッチ”で柔らかく前へ出し、利き足とは逆の右でゴール左へ蹴り込んだ。14年大会1次リーグ・ナイジェリア戦以来、W杯622分ぶりの得点は今大会通算100号弾。24日に31歳になったばかりで英BBCによると10、20、30代全てでW杯で得点を記録した史上初の選手となった。

 「最も難しく、最も求められていたゴールだった。僕らは死んでいたようなもの。ナーバスになり、本当に苦しかった」。アイスランド戦はPKを失敗して引き分け、クロアチア戦はシュートをわずか1本しか打てず完敗。エースへの批判はすさまじく、母国メディアでは「代表から引退しろ」と糾弾され、ナイジェリア戦が最後のW杯となる可能性もあった。しかし、マスケラーノ、バネガ、ペレスと中盤にボールハンターを並べたこの日は、パスを受けた回数が前戦の29回から63回に倍増。走行距離も7・6キロ台だった過去2戦から8・7キロに増え、攻撃のタクトを存分に振った。スライディングタックルや体を投げ出すブロックなど守備でも奮闘。マン・オブ・ザ・マッチ選出は当然だった。

 チームは終盤の決勝点で劇的勝利。アイスランドが敗れ、16強に生き残った。「フランスは速い選手が多い。タフな試合になる」。次なる戦いに目を向けた背番号10のキャプテンからは「楽しみたい」との言葉も飛び出した。

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