ザック氏が提言 絶対に避けたいポーランドとのフィジカル勝負…まずは得点準備をさせないこと

2018年06月28日 11:10

サッカー

ザック氏が提言 絶対に避けたいポーランドとのフィジカル勝負…まずは得点準備をさせないこと
ポーランドのDFグリク(背番号15) (ゲッティ) Photo By ゲッティ イメージズ
 【W杯1次リーグH組   日本―ポーランド ( 2018年6月28日    ボルゴグラード )】 14年ブラジルW杯で日本代表を率いたアルベルト・ザッケローニ氏(65=現UAE代表監督)が、西野ジャパンが決勝トーナメントに進むための方策を語った。
 現在のポーランド代表は一時代の終焉(しゅうえん)を迎えている。コロンビアに関しても、主力の多くが以前の輝きを失い、4年前より力が落ちていると断言したが、ポーランドも同じ印象だ。

 ピークは、初めて1次リーグを突破して8強入りした16年の欧州選手権。その頃に比べると、勢いに陰りが見える。もちろん、以前より経験を積んでいるのは確か。では経験のあるチームに対して何が必要か。それはセネガル戦前にも言った、日本サッカーの欠点でもあるマリーシア(ずる賢さ)だ。

 もちろん、ポーランドは良いチーム。それに疑いの余地はない。特にフィジカルの強さを前面に押し出すプレースタイルは、日本にとって要注意。だから日本はまずフィジカル勝負を絶対に避けないといけない。特にペナルティーエリア付近でのフィジカル勝負では、よりダメージを減らす戦い方が必要だ。

 日本ではおそらく、世界的ストライカー、レバンドフスキにも注目が集まっていることと思う。ただ、私はミリクの存在を忘れるべきではないと言いたい。彼はナポリでプレーしている選手。24日のコロンビア戦では先発を外れたが、とても能力の高い選手だ。レバンドフスキだけに目を奪われていると、ミリクに痛い目に遭う可能性がある。

 とにかく世界的なストライカーがいるチームと戦うときは、彼らに得点準備をさせないことが重要となる。ではどうすれば準備を減らせられるのか。それはズバリ、ボールをキープして、スピードを生かすことだ。日本の選手はスピードがある。日本の特長であるスピードを生かせば、おそらく、ポーランドもついてこられないだろう。(14年W杯日本代表監督)

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