【アジア杯決勝トーナメント1回戦 日本1―0サウジアラビア ( 2019年1月21日 UAE・シャルジャ )】
日本を救う決死の顔面ブロックだった。0―0の前半12分、サウジアラビアのMFビシが強烈な左足シュート。これを主将のDF吉田が顔面ではね返し、先制点を阻止した。90分間を通して何度かピンチを迎えながらも、今大会2度目の完封勝利に成功した。
「この結果を受けて、アジアの差が縮まっていることに危機感を持たないといけない。ただ、そういう試合でもセットプレーで勝てたことは自信になる」と吉田。日本のポゼッション率は23・7%で、サウジアラビアの76・3%を大きく下回った。AFC公式サイトによると、98年のW杯フランス大会以降の主要大会で、最低のポゼッション率だったという。
それでも勝ったことにDF長友は「成長だと思います」と手応え。「(ボールを)握らせているというメンタルがピッチに中に漂っている。ユベントスとか、そういう雰囲気」。得意ではない戦い方でも試合を制したことに自信を深めていた。