帝京長岡 谷内田が26秒V弾!新潟県勢初のベスト4進出
2020年01月06日 05:30
サッカー
2回戦で右太腿裏を痛めた影響もあり、3回戦では中学時代を含めても初となるハーフタイムでの交代を味わった。「悔しかった。(3回戦で)勝ってくれた恩を今日の試合で返せたかな」。現在、J1大分でプレーする先輩のMF小塚和季らが背負ってきた帝京長岡のエースナンバー「14」を1年からつける重圧をもはねのけ、試合後には仲間たちから「これでチャラな」と声を掛けられた。
昨年度は準々決勝で敗退。準決勝を観戦するために新チームで埼玉スタジアムを訪れた際には「雰囲気も観客の数も違った」と立てなかったピッチに思いをはせた。改めて悔しさが湧き上がり、その気持ちをバネにトレーニングを重ねた。谷内田は今でも練習後にランニングを欠かさず、不安だった体力面の克服に打ち込む。
この日の勝利で新潟県勢として初の4強に進んだ。自身にとっても、チームにとっても特別な1勝だ。しかし、「歴史を変えられたのは素晴らしい」としながらも表情に満足感はない。目標は北信越勢としては星稜(石川)と富山第一に続く栄冠しかない。「青森山田を倒してこその日本一だと思っている」。ベスト4の壁を砕いた勢いで前回王者を打ち破り、一気に頂点まで駆け上がる。
◆谷内田 哲平(やちだ・てっぺい)2001年(平13)11月1日生まれ、新潟県出身の18歳。4歳の時に帝京長岡の下部組織・長岡JYFCに入団し、サッカーを始める。U―15、U―16日本代表。昨年度の全国高校選手権では8強入りに貢献して優秀選手に選出。J2京都に加入内定。好きな選手は神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ。家族は両親と姉1人。1メートル70、64キロ。血液型B。