【サッカー追球】久保がガーナ戦で“覚醒”した要因とは…課題も自覚「安易なボールロストあった」
2022年06月11日 20:40
サッカー
主戦場のウイングではなくインサイドハーフで先発した21歳はウイングの堂安、サイドバックの山根と連動した。前日練習で動きを確認していた3人はポジションを入れ替えながらパス交換し右サイドから攻め込んだ。
象徴的だったのが前半29分の先制点。山根のパスを受けた久保はライン際からカットインすると見せかけてエリア内の堂安へ。堂安の縦パスから山根がネットを揺らした。これまでなら自ら突破を試みただろうが、周囲を生かすパスを選んだ。
データも変化を示す。ドリブルはわずか2回(成功0)に止まり、過去16試合(90分換算)の平均5・4回から激減した。逆にパスは57本で同平均43・8本から大幅増。パスで周囲を生かそうとしたことがうかがえる。
またガーナ戦では「シンプルなプレー」を選んだ。ワンタッチパスを12本成功させ、成功率は92%。パラグアイ戦の50%から大きく改善した。無理せず簡単にボールを動かしていたことが分かる。
新境地を開いた久保だが、インサイドハーフで先発に定着している田中や守田に比べれば守備面で物足りなさもある。自身も「後半の最後に安易なボールロストが2回くらいあった。あとは(ボールを)奪い切るところ。俊敏性とは別に強さも見せたい」と課題を自覚している。どのポジションでプレーするにしても、ガーナ戦の経験は攻守において成長の糧になるに違いない。(福永 稔彦)
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