【森保Jの26人】シュミット・ダニエル 守護神へ機は熟した

2022年11月09日 04:30

サッカー

【森保Jの26人】シュミット・ダニエル 守護神へ機は熟した
シュミット・ダニエル Photo By スポニチ
 1メートル97。日本のW杯史上、最も背が高いプレーヤーがひのき舞台に立とうとしている。9月のエクアドル戦ではPKを止めるなど、株が急上昇中の長身GKは「いままでの代表の試合で一番良いパフォーマンスだった」と先発の座に意欲をみせる。
 能力の高さは疑う者はいないが、中大時代は2番手のGKだった。佐藤健総監督は「キックはまあまあでしたけど、GK技術は代表に行くような選手ではなかったです」と苦笑い。「でも190を超えていたサイズには期待していました」と懐かしそうに振り返る。

 大学の1学年上に岡西宏祐(32=甲府)がいたため、岡西が卒業するまではあまり試合に出られなかった。そんなシュミットに佐藤総監督は「GKは40歳までできる、30歳になったら一丁前になるといつも話していた。とにかく30歳まで鍛えろと言い続けてました」

 在学中、そして卒業後もその言葉を忘れずに複数のJクラブ、ベルギー移籍を経てW杯代表にまで上り詰めた。今年6月、キリン杯のため帰国した際、シュミットが中大に出向き「(佐藤)健さんの言う通り、30歳になったらこう(代表に)なってました」とお互いに笑い合った。

 三十路で迎える初めてのW杯。シュミット自身、ドイツ遠征の2試合で自信は深まっている。「良くも悪くも序列はどうにでもなる。あまり意識しすぎず、できることをやりたい」と1番手を狙いにいく。

 ◇シュミット・ダニエル 1992年2月3日生まれ、米国イリノイ州出身の30歳。米国人の父を持ち、2歳の時に来日。中学時代まではボランチも経験した。東北学院高から中大へ進学。仙台―熊本―松本を経て17年に仙台復帰。19年からベルギー1部シントトロイデンに加入した。1メートル97、88キロ。

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