今月退任の横浜・黒沢社長が在任期間総括「ワクワクする試合をという方向性は示せた」4年半で2度優勝

2022年11月09日 05:00

サッカー

今月退任の横浜・黒沢社長が在任期間総括「ワクワクする試合をという方向性は示せた」4年半で2度優勝
シャーレを持ち笑顔を見せるJ1横浜の黒沢良二社長。11月末で退任する Photo By スポニチ
 今季J1を制した横浜で、今月末限りで退任する黒沢良二社長(66)が8日、横浜市のクラブ本社でメディアの取材に応じ、約4年半にわたった在任期間を総括した。
 黒沢社長は18年7月に就任。チームは過渡期にあり、同年はなんとかJ1残留の12位と苦しんだ。それでも19年はその手腕を信じて続投を決断したアンジェ・ポステコグルー監督、22年はその後継者として攻撃的サッカーを発展させたケヴィン・マスカット監督の指揮のもと、2度のリーグ優勝を達成。黒沢社長は「思いが同じ監督がいて、ラッキーだった」と感謝した。

 社長として心掛けていたのは「サッカークラブであることを常に忘れない」ことだったという。「お金を儲ける優秀な会社であることが、クラブとしての価値にはならない。それよりも見ていてワクワクするいい試合をして、結果も出れば、いろいろなことがついてくる。押しつけたわけではないけれど、方向性は常にぶれずに示せていたかなと思う」と振り返った。

 来季はクラブを取り巻く環境が大きく変わる。16年以降、トップチームは複数の練習場を日替わりで使用してきたが、来年1月にはホームタウンの一つである横須賀市内にクラブハウスを含む広大な敷地を持つ新たな拠点が完成する。「これまでは毎回用具を動かさなくてはならず、練習場によって芝生の長さや状態がバラバラだったりした。それらがなくなるのはいいこと。横須賀市からオファーをいただいて、苦労もあったけれど、決まって良かった。環境は確実に良くなると思う」と期待を寄せた。

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