毎熊 初アシストで初陣猛アピール「一歩を踏み出したのは個人的には大きい」

2023年09月13日 04:44

サッカー

毎熊 初アシストで初陣猛アピール「一歩を踏み出したのは個人的には大きい」
<日本・トルコ>前半36分、中村敬のゴールをアシストする毎熊(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本4―2トルコ ( 2023年9月12日    ベルギー・ゲンク )】 今遠征で唯一の初招集プレーヤーが、強烈な存在感を発揮した。DF毎熊が右サイドバックで先発し、前半45分間躍動。初キャップだけでなく、アシストも記録する鮮烈なデビューを飾った。
 「一歩を踏み出したのは個人的には大きいと思います」

 前半36分、右ハーフウエー付近でトルコDFブルトからインターセプト。スピードを殺さず、一気に前進して相手ゴールに迫った。そのままシュートも考えられたが、ペナルティーエリア右で状況を読み横パス。MF中村敬のこの日2ゴール目を演出した。

 動じない男だ。感情を出すことはあっても起伏がなく、常に冷静。C大阪のチームメートで、プライベートでもほぼ毎日、行動をともにする沖縄出身のFW上門は「おおらかな“うちなータイム”で行動する僕を、いつも大目に見てくれる。怒っているのを見たことがない」と証言する。

 それはサッカーでも同じだ。冷静さと視野の広さを生かし、C大阪不動の右サイドバックの座を確立し、代表切符を射止めた。9日のドイツ戦でも、ベンチから「歓声でピッチの中も声が通らないんだろうな」と分析。大舞台での強さも、代表生き残りへのアピールになった。

 ただ、同43分のイエローカードからフリーキックを与え、失点のきっかけをつくったことには反省しきり。「チャンスを与えていただいた中で、プレータイムを縮めてしまった。ベンチに下がって以降は、そのことばかり考えていました」と唇をかんだ。それでも日本代表で現在、最も手薄とされるサイドバックに新風を吹かせたことは間違いない。DF菅原の対抗馬として国内でさらなる研さんを積み、一回りも二回りも成長して戻ってくる。

 ◇毎熊 晟矢(まいくま・せいや)1997年(平9)10月16日生まれ、長崎県出身の25歳。東福岡―桃山学院大を経て20年にJ2長崎入団。手倉森誠監督(当時)に右サイドバックにコンバートされ、1年目から36試合出場。22年にC大阪へ完全移籍。愛称は「マイク」。C大阪の小菊監督はモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(パリSG)になぞらえて「和製ハキミ」と呼ぶ。J1通算52試合4得点。1メートル79、69キロ。利き足は右。

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