城彰二氏 中村敬が示したゴール前での質の高さ

2023年09月13日 04:41

サッカー

城彰二氏 中村敬が示したゴール前での質の高さ
<日本・トルコ>前半、ゴールを決めて久保(左)から祝福される中村敬(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本4―2トルコ ( 2023年9月12日    ベルギー・ゲンク )】 【城彰二 視点】トルコ戦の攻撃は、右から崩して左で仕留めるというパターンが多かった。左サイドで先発し、2得点という結果を残した中村敬はペナルティーエリアに入る回数が多く、そこで結果を出した。ゴール前での質の高さは示したと思う。 【試合結果
 先発にはトップ下に久保、右サイドに堂安が入ったこともあり、右から展開する形が多かった。中村敬は本来は自分で仕掛けることも、カットインでゴール前に切り込むこともできるタイプ。そんな場面をつくれなかったのは経験の差だろう。三笘が君臨する左サイドに割って入るには底上げが必要だ。

 トップ下に入った久保だが、右サイドの方が左に持ち出してカットインしたり、縦へ突破したりと力を発揮できるように思う。それでも、この試合は流動的に動きながら多彩なアイデアで攻撃に変化をつけていた。

 後半に途中出場した伊東のスピードは脅威。PKを奪った60メートルの突破で、トルコへ傾いた流れを一気に断ち切った。日本の2列目には左サイドで途中出場した前田、ドイツ戦でトップ下に入った鎌田もいる。競争はハイレベルで層が厚く、いろいろな組み合わせができる。生き残るためには自チームに戻ってレベルアップしないといけない。森保監督にとってはうれしい悩みだろう。(元日本代表FW)

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