サポーター銃撃でベルギー―スウェーデン戦が試合途中で打ち切り。会場から5キロで2人が射殺

2023年10月17日 19:22

サッカー

サポーター銃撃でベルギー―スウェーデン戦が試合途中で打ち切り。会場から5キロで2人が射殺
銃撃事件の影響で試合打ち切りとなったベルギー―スウェーデン戦。安全確保のため、ファンはスタジアムに足止め(AP) Photo By AP
 16日にブリュッセルで銃撃事件が発生し、サッカーの欧州選手権予選ベルギー―スウェーデン戦が1―1の前半終了後に打ち切られた。
 事件は会場から約5キロのベルギー首都中心部で発生し、スウェーデンのファンとみられる2人が自動小銃で射殺され、1人が重傷を負って容疑者の男は逃走。ハーフタイムに事件を知ったスウェーデン側は試合前の段階で予選敗退が決まっていた中で中止を求め、既に突破が確定していたベルギー側も応じたという。

 約650人いたスウェーデンのファンは中止後も安全確保のため足止めされ、最後の1人が会場を離れたのは17日の午前4時ごろだったという。会見に応じたスウェーデンのアンデション監督は「全く現実とは思えない。今日の我々はどういう世界に生きているのか?」とショックを受けた様子。一報を受けてイレブンと話し合ったことを明かし「犠牲者と家族に敬意を表し、試合を続けたくないと我々は100%合意した」と語った。DFリンデロフ主将は「警備担当がここはブリュッセルで一番安全な場所と説明してくれた」と選手に安全面に関する動揺はない説明した一方で「ベルギーが予選突破を決め、我々にチャンスがない状況でプレーを続ける意味はない」と語った。

 チュニジア人の容疑者は17日に首都圏のカフェで発見され、警官に射殺された。銃撃の際に「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだという目撃情報があり、犯行声明とみられる動画では過激派組織「イスラム国」(IS)から来たと主張していた。スウェーデンではイスラム教の聖典コーランを燃やすデモが相次ぎ、イスラム過激派が報復を呼びかけていた。ベルギー当局はイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘と今回の銃撃事件のつながりを示すものはないとの見方を示している。

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