日本“東京五輪世代”DFラインで5試合ぶり完封 GK鈴木彩艶、初スタメンで猛アピール

2023年10月17日 21:24

サッカー

日本“東京五輪世代”DFラインで5試合ぶり完封 GK鈴木彩艶、初スタメンで猛アピール
<日本・チュジニア>後半、ゴール前で競り合うGK鈴木(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本代表2-0チュニジア代表 ( 2023年10月17日    ノエビアスタジアム神戸 )】 日本代表は17日、ノエビアスタジアム神戸でチュニジア代表と対戦。前半43分にFW古橋亨梧(28=セルティック)、後半24分にはMF伊東純也(30=Sランス)が決め、2-0で難敵から勝利を手にした。
 若き守備陣が最後までゴールを許さなかった。海外組を含めた“リアルA代表”で初スタメンを飾ったGK鈴木彩艶をはじめ、DFラインのスタメン4枚は全員が東京五輪世代。昨年のW杯カタール大会でフランスを破ったチュニジア相手に、終盤までピンチはほぼなかった。

 「まずGKとしては無失点。その中でクロスにアグレッシブに対応する。シュートを打たせないところを前提に打たれた時にどう対応できるか。あとは自分のキックからチャンスをつくれるように狙っていきたい」

 ガーナ人の父を持ち、独特なバネとフィジカルを持つ鈴木は世界屈指の名門マンチェスターU(イングランド)が認めて獲得オファーを出した逸材。そして、その価値の一端を示した。前半27分には右から上げられたクロスを冷静にキャッチ。ビルドアップでも攻撃の起点になった。

 関係者によれば、森保監督は鈴木のアピール次第で、アジア杯(1月12日~2月10日)に招集したい意向を持っているという。その場合、鈴木はパリ五輪アジア最終予選を兼ねるU―23アジア杯(4月15日~5月3日)は欠場となり、U―22日本代表の大岩監督が常々口にしている「A代表経由パリ五輪」を目指すことになる。

 昨年6月の親善試合チュニジア戦では3失点完敗。その試合で屈辱を味わったDF板倉が「あの時よりも僕たちは進化している。それを見せつけられれば良い」と自信にしていたように、冨安とともに高いDFラインを設定してピンチの芽を早めに摘んだ。「なるべく(GKの)前で抑えられるようにやりたい」と鈴木をもり立てた。

 国際Aマッチでは5試合ぶりの無失点。来月から始まる26年W杯アジア2次予選へ向けて、最高の締めくくりとなった。(飯間 健)

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