プレナスなでしこリーグ表彰式 オルカのFW鈴木陽がMVP
2023年10月25日 17:01
サッカー
埼玉県出身で、高校を中退してブラジルに留学。17歳でAC長野パルセイロ・レディース入りし、21年からオルカに在籍。だが、21年に左膝前十字じん帯を断裂すると、昨年は再度断裂して1試合も出場できなかった。「試合に出られなくて悔しい思いをした」。今年は体づくりとトレーニングに重点を置いたことで、初めてケガなくシーズンを終えられた。それが初優勝という結果につながり「頑張ってきて良かった」と振り返った。
就任2年目の野田朱美監督(54)は昨季から守備戦術に時間を割き、それが今季になって実を結んだ。鈴木を中心にした前線からのハイプレスが奏功し、リーグ最少の18失点。「ここにいる選手の最大限を引き出すことができた。“やった感”がある」とチーム創設10年目での初優勝を振り返った。
鈴木はブラジル留学以外に、セリエAに練習参加もしている。U―20日本代表にも選ばれたことのある実力者は、完全復活を果たして「代表も目指していきたい」とさらなる高みを見据えた。
チームからはGK田谷春海(26)、主将のMF浦島里紗(29)もベスト11に選ばれた。14得点で得点王となった朝日インテック・ラブリッジ名古屋のFW神谷千菜(ちいな、22)はベスト11とともに敢闘賞を受賞。新人賞は愛媛FCレディースのFWで現役高校生の田子夏海(17)が選ばれた。