Jリーグ「秋春制」正式決定 積雪対策は継続検討 野々村チェアマン「ここからが大事」

2023年12月20日 04:35

サッカー

Jリーグ「秋春制」正式決定 積雪対策は継続検討 野々村チェアマン「ここからが大事」
Jリーグのシーズン移行比較 Photo By スポニチ
 Jリーグは19日、都内で理事会を開き、26年からリーグの開幕を現行の2月から8月に変更する「秋春制」へのシーズン移行案を全会一致で承認した。欧州の主要リーグとシーズンが一致することで選手の移籍が円滑になるほか、猛暑下の試合数が減って選手のパフォーマンスが向上することなどの利点がある。一方で、降雪地域などに対する課題は完全には解消されず、引き続き継続検討することになった。
 創設から30周年の節目にJリーグが“世界基準”へ大きくかじを切った。2月から約10カ月に及ぶ議論を終え、記者会見に臨んだ野々村芳和チェアマンは「これが決まったからこれで終わりじゃない。ここからが大事だと思う」と振り返った。

 過去に何度も立ち消えとなった議論の歴史的な決着。シーズン移行の議論が一気に進んだ理由について「気温とパフォーマンス低下は相関関係がある。世界と戦う上でもシーズン移行に手をつける流れになった」と昨今の猛暑も一因だと説明。移行決定に伴い、Jリーグは10年後に目指す3つの目標として(1)アジアで勝ち、世界と戦う(2)日本代表におけるJリーグ所属選手の割合増加(3)全クラブの売り上げを1.5~2倍に増やす――を掲げた。

 一方で降雪地域については課題も多い。Jリーグとして設備投資などへ約100億円の準備があるが、引き続き検討していくことが理事会で決議されるなど、一筋縄ではいかないことが予想される。「走りながら一つ一つ課題を乗り越えていきたい」。シーズン移行まで約2年。残された時間は決して多くはない。

 ▽26年移行期の0.5シーズン 25年シーズン終了後から、秋春制がスタートする26年夏まで空いた約半年間に行われるリーグ戦。2月に開幕し、5月下旬に閉幕する約3カ月の短期日程を想定。各カテゴリー間の昇降格枠や大会方式については今後検討していく。

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