桐蔭横浜大で昨季日本一貢献の3選手がプロ入り 川崎F加入の山内日向汰主将「静かだけどいいチーム」
2023年12月20日 05:50
サッカー
特に関西学院大との準決勝では、3年生トリオが勝利を引き寄せた。前半に山内が右サイドで鋭いカットインから縦に切り込み、右足で強烈シュートを決め先制。安武監督を「今までで一番いいゴールじゃないか」とうならせた。後半にPKで追いつかれ、延長戦に突入。その終了間際、山内の縦パスに抜け出した井出が左からクロスを送ると、ゴール前に詰めた白輪地が決勝点を押し込んだ。
「試合終盤はほぼ3年生が出ていた。自分たちの代でやろうとなって、ワチ(白輪地)が決めて勝てたので良かった」。そう語る山内、そして井出はそのまま決勝も先発した。同大学の「史上最強世代」に揉まれながら成長した3人が、晴れて先輩たちに続いた。
山内は「今年の代は去年と比べると静かな方。そういう部分で苦労したけど、そういうチームなりにいいところもあった」と振り返る。関東大学リーグ1部は7位どまりで、インカレ連覇への挑戦権獲得はならなかった。「3人とも苦労しながら、歯を食いしばって頑張ってきた選手。プロでしっかり活躍してくれることを願います」。安武監督は、教え子の巣立ちを温かく見守っていた。
▼MF山内日向汰(J1川崎F内定)天皇杯優勝で選手たちが涙を流す姿を見て、自分もいつかタイトルを獲りたいという気持ちになった。(中盤の選手層が厚いが)覚悟の上だし、いい意味でチャレンジできると思う。
▼FW白輪地敬大(J2いわき内定)目標は主力で出ることと、1試合1試合を大切にすること。FWはゴールが全て。毎試合必ず1点取れるように努力したい。チームとしてステップアップを第一に、その中で自分が評価されていくことが目標。
▼MF井出真太郎(J2栃木内定)大学入ってからは思い通りにいかないことが多かった。その中で、自分に価値を見い出してくれた栃木SCの方に感謝している。サッカーで恩返しするのが一番。
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