横浜・キューウェル監督「注目されてたナショナルダービーの開幕カード」制しリーグ戦初陣を白星で飾る

2024年02月25日 20:35

サッカー

横浜・キューウェル監督「注目されてたナショナルダービーの開幕カード」制しリーグ戦初陣を白星で飾る — ＜東京V・横浜＞前半、指示を出す横浜のハリー・キューウェル監督（撮影・木村　揚輔） Photo By スポニチ

【明治安田J1リーグ第1節最終日横浜2―1東京V （ 2024年2月25日東京・国立競技場）】 2年ぶりの王座奪回を狙う横浜F・マリノスは東京Vに2―1と逆転勝ちし、開幕白星発進した。0―1のビハインドから、後半44分にFWアンデルソン・ロペス（30）がPKを決め、試合終了間際にはDF松原健（31）がゴール。ハリー・キューウェル監督（45）のリーグ初陣を白星で飾った。

　横浜が、かつて「黄金カード」と呼ばれた一戦を制した。東京Vが16年ぶりにJ1復帰したことで、93年5月15日のJリーグ開幕戦と同じ顔合わせが実現。31年前と同じく、0―1のビハインドから逆転劇だった。「注目されてたナショナルダービーの開幕カード。相手は昇格してきたチームでもあり、簡単な試合にはならないと思っていた」。今季から指揮を執るキューウェル監督は試合後の会見で、この一戦がいかに重要だったかを語った。

　チームはアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）を勝ち進んでおり、決勝トーナメント・バンコクU（タイ）戦の120分に及ぶ激闘から中3日。指揮官は先発3人を変更して臨み「コンディションが難しかったが、選手の最後まで諦めない姿勢が素晴らしかった」と称えた。

　今季はACLでのアジア制覇、J1では2年ぶりの王座奪還を狙う。キューウェル監督は「タフなゲームが毎試合あると思う。準備して一試合、一試合やっていきたい」と長いシーズンを見据えた。

　▽93年5月15日のJリーグ開幕戦　国立競技場に5万9626人の観衆を集め、V川崎（現東京V）―横浜M（現横浜）で開幕した。前半19分にV川崎がFWマイヤーのリーグ1号ゴールで先制も、横浜Mが後半3分にMFエバートンのゴールで同点。同14分にはMF水沼のシュートのこぼれ球をFWディアスが決めて逆転し、2―1でリーグ最初の白星を挙げた。