【五輪最終予選】完封勝ち!五輪決定も、DF高井「(得点)マジで欲しいです!」木村2得点に触発

2024年04月30日 05:14

サッカー

【五輪最終予選】完封勝ち!五輪決定も、DF高井「(得点)マジで欲しいです!」木村2得点に触発
<U-23日本代表・U-23イラク代表>前半、高井(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【サッカー・パリ五輪最終予選兼U―23アジア杯カタール大会準決勝   日本2-0イラク ( 2024年4月29日    ドーハ )】 大岩ジャパンがパリ五輪切符を獲得した。サッカー男子パリ五輪最終予選兼U―23アジア杯カタール大会は29日(日本時間30日)、準決勝が行われ、U―23日本代表はU―23イラク代表を2―0で下し、96年アトランタ大会から8大会連続となる五輪出場権を獲得した。
 日本は序盤から積極的に敵陣へ攻め込んだ。勢いをつけたのはエースFW細谷真大(柏)だった。前半28分、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)のロングボールを華麗なトラップとターンで体勢を整え、最後は右足で流し込む先制弾。準々決勝のカタール戦から2戦連発で勝利をたぐり寄せた。さらに同42分にはDF大畑歩夢(浦和)が右サイドで粘りながら相手との競り合いを制し、パスを供給。藤田がワンタッチで合わせ、ラストパスを送ると、最後はFW荒木遼太郎(FC東京)がネットを揺らした。

 後半はイラクが前線に人数を集め攻勢を強める中、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、DF木村誠二(鳥栖)ら守備陣が落ち着いて対応。シンプルに日本の最終ラインの裏を狙った攻撃を跳ね返し続けた。

 試合後、センターバックの木村は「パリの出場権を目指してこの大会に来ているので、本当にうれしい」と表情を緩め、同じDFの高井も「同じく本当にうれしいし、頑張ってきてよかった」と感慨深げだった。

 守備陣を引っ張り、大一番は完封勝利。木村は「失点をゼロにしたいと話していたので、きょうも良い守備ができたと思う」と充実感があり、19歳最年少の高井も「年齢は関係ないですが、すごく大事な大会で緊張しました。いい経験ができた」と喜んだ。

 また、木村は今大会で2得点を挙げる活躍もあった。「2得点とも(山本)理仁からいいボールが入っているので、感謝したい。ただ、(きょうは)コーナーキックの1本目でフリーで外した」と悔しがり、「次も狙っていきたい」と抱負を口にした。

 一方「木村が2得点。ゴール欲しいですね」と振られた高井は「まじで欲しいです。マジで欲しいです!」と笑った。

 大岩ジャパンは22年3月のチーム発足以降、候補合宿を含めると計86人の選手を招集してきた。大会前の全体ミーティングでは、指揮官が「86人の中から今、23人がここに来ている」と代表の意味を強調。選手たちは「残りの63人の気持ちも背負って戦う」と誓い、パリ切符を懸けた戦いに臨んでいた。今後はアジアの頂点を目指し、その先のパリへ向かっていく。

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