U―23佐野航大 パリへ滑り込む!万能20歳が飛び級で初招集 米国遠征25人発表

2024年05月31日 04:44

サッカー

U―23佐野航大 パリへ滑り込む!万能20歳が飛び級で初招集 米国遠征25人発表
佐野航大(ロイター) Photo By スポニチ
 日本サッカー協会は30日、米国遠征に臨むU―23日本代表25人を発表した。U―23米国代表との2試合(来月7、11日)がパリ五輪代表発表前最後の国際親善試合で、MF佐野航大(NECナイメヘン)が飛び級で初招集された。中盤ならどのポジションもこなすポリバレント(多様性)な20歳。オーバーエージ(OA)招集に難航する中、ラストピースとなれるか注目だ。
 ポリバレントな20歳が大岩ジャパンのラストピースになる。パリ五輪代表18人発表前最後の活動で初招集された佐野は、中盤の攻守で複数ポジションをこなす。攻撃的MFとしては得意のドリブル突破からネットを揺らし、ボランチでは状況に応じた守備に徹するなど「いろんなポジションができるのが武器」と自負する。チーム事情や戦術に合わせながら柔軟に“変身”を遂げるのが最大の魅力だ。

 J2岡山から昨夏にオランダ1部に移籍した。出場機会をつかむと、FWとトップ下、両ウイングやインサイドハーフまで幅広くカバー。24試合出場で4ゴール3アシストをマークした。どのポジションでも「決定的なチャンスをつくったり、アシストや得点」にこだわるアグレッシブさが売りの佐野。21年東京五輪でMF旗手がDFをこなしたように過密日程な上、18人と限られる五輪において、万能な選手は重宝される。
 今年1月末の欧州視察で本人と会った大岩監督は「チーム事情にもよるが、しっかりと彼の特長を把握した上で、試合で活躍できるような状況をつくってあげたい」と幅広い起用法を示唆。OA枠の選考が定まらない中、ポジションに縛られない選手は貴重な戦力になる。

 五輪代表を巡ってはコンディション事情などで選外となっている選手らを考慮すると、今回の25人から10人以上は振り落とされる。そんな状況で指揮官から「彼のパフォーマンス、自信を発揮してくれることが、競争力を上げてチームのレベルアップにつながっていく」と期待された20歳。ここからパリへの道を切り開いていく。

 ◇佐野 航大(さの・こうだい)2003年(平15)9月25日生まれ、岡山県出身の20歳。鹿島で活躍する兄・海舟と同じ米子北高を経て22年にJ2岡山へ加入し、J2通算49試合出場5得点。昨年5月のU―20W杯では全3試合に先発出場。同8月にオランダ1部NECナイメヘンへ完全移籍した。利き足は右。1メートル76、68キロ。

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