観光名所「輪島朝市」一夜で焼け野原… 原画収蔵、永井豪記念館も被災「令和6年能登半島地震」
2024年01月03日 05:25
社会
![観光名所「輪島朝市」一夜で焼け野原… 原画収蔵、永井豪記念館も被災「令和6年能登半島地震」](/entertainment/news/2024/01/03/jpeg/20240102s00041000633000p_view.webp)
輪島朝市は平安時代から1000年以上続く日本最古の朝市。1980年代には年間270万人超の観光客が訪れた観光の名所だ。普段は、地元の海産物や輪島塗などの工芸品を売る露天商の「買うてくだー」という元気な声が響くが、あす4日の新年初売りを前に、全長約360メートル、約90店舗が並ぶ通りは一夜にして焼け野原へと変わった。懸命の消火活動によって2日午後に鎮火されたが、その後もまだ、白煙が上がる火災現場では、数百メートル離れた避難所から、自宅や店舗などの様子を確認するために戻ってきた地元住民が「これからどうすれば…」と焼け跡の前で、ぼうぜんと立ち尽くす姿が見られた。
輪島朝市通りの一角にある永井豪記念館も大きな被害を受けた。「マジンガーZ」「キューティーハニー」などの作品で知られる輪島市出身の漫画家、永井豪氏が名誉館長を務める同館。永井氏の貴重な原画などが収蔵されたこの観光名所もマジンガーZなどのイラストが掲げられた外壁が焼け落ち、建物の内部が露出した。
報道などから記念館の被災を知った永井ファンからはSNSなどに、記念館スタッフの安否を心配する声とともに「収蔵物の無事を祈ります」などのコメントが寄せられた。
こうした状況を受け永井氏が所属するダイナミックプロダクションは2日午後、公式SNSで「昨日の災害で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます」と投稿。さらに「永井豪は東京におりまして、報道などで触れる、輪島をはじめとする被災地の状況に心を痛め、深く案じております」と故郷の景色を一変させた大地震の襲来を憂える、永井氏の心境を紹介した。