JR東日本・水戸支社運転士 人身事故で「歴史に残る記録作れた(笑)」 社内報で不適切コメント

2024年06月01日 04:40

社会

JR東日本・水戸支社運転士 人身事故で「歴史に残る記録作れた(笑)」 社内報で不適切コメント
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 JR東日本水戸支社の土浦運輸区(茨城県土浦市)で作成された社内報で、人身事故に遭遇した男性運転士が「歴史に残る記録を作れた(笑)」などとコメントしたインタビュー記事が掲載されていたことが31日、分かった。同支社は事実関係を認め、「不適切極まりない」としている。
 記事のタイトルは「土浦運輸区で人身事故最年少記録を達成した○○さん(実名)にインタビューしました!!」。男性運転士が「率直な感想は?」と聞かれて、「やってもうた」と回答。続けて「最年少記録の気持ちは?」との質問に「歴史に残る記録を作れた(笑)」と答えていた。質問はこの2問だけ。事故自体は運輸区内で広く認識されているもので、概要説明などはなかった。

 同支社によると、インタビューは、事故発生後の対応や処理を速やかに行い、早期の運転再開を果たした運転士として紹介しようと企画。乗務員らを管理する立場の副長の一人が「社員同士の誹謗(ひぼう)中傷ではない」などとして掲載を許可していたという。

 問題の社内報は土浦運輸区内に4月に設けられた広報委員会が、所属する運転士と車掌ら約200人に向けた区報として初めて作成。デジタル版のみで、職場関係者のみが閲覧できるウェブサイトや、運輸区の執務エリアにあるディスプレイで5月20日から23日まで掲載していたが、別の副長が不適切と判断。早期の運転再開を強調した内容に修正した。

 同支社は「あまりに配慮に欠けた表現で不適切。今後は再発防止のための社員教育と指導を徹底していく」とコメント。区報の扱いについては「毎月の作成を予定していたが、今後も続けるかどうかは未定。自粛する可能性もある」とした。当該人身事故の詳細については「社員の特定につながるため公表できない」としている。

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