札幌ドーム 赤字6億円超に 収入の約3割占めていたプロ野球の試合がなくなり収益悪化

2024年06月22日 05:30

社会

札幌ドーム 赤字6億円超に 収入の約3割占めていたプロ野球の試合がなくなり収益悪化
株主総会後、報道陣の取材に応じる「札幌ドーム」の山川広行社長 Photo By 共同
 札幌ドームを管理、運営する札幌市の第三セクター「札幌ドーム」が21日に発表した2024年3月期決算は、純損益が6億5100万円の赤字となった。プロ野球日本ハムが昨季に本拠地を「エスコンフィールド北海道」(北広島市)に移転し、収入の約3割を占めていたプロ野球の試合がなくなって。赤字額は札幌市が想定していた2億9400万円を大幅に上回り、過去最大となった。
 山川広行社長は札幌市で同日開かれた株主総会後「非常に難しい数字と捉えている」と話した。同社は命名権スポンサーの募集や、内部をカーテンで仕切り座席数を減らしてコンサートなどを開催する「新モード」の導入などで収益改善を目指すが、命名権は応募がなく、新モードの利用は昨期、3回にとどまった。

 同社によると、イベント開催日数は前期比26日減の98日。売上高は12億7100万円で、過去最低だった。

 赤字には市への寄付と減損処理が含まれており、「実質的な運営赤字額は約4億5000万円」とした。今期のイベント開催は123日を見込み、命名権のほか広告の販売促進などに取り組み、今期の黒字化を目指すとした。

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