カスハラをする人の例示で「認知症」の患者 厚労省 抗議受け資料削除

2024年06月22日 05:30

社会

 厚生労働省がホームページ掲載の資料を「高齢者差別」と指摘され削除した問題で、別の資料にカスタマーハラスメント(カスハラ)をする人の具体例として認知症の患者を挙げていたことが21日、新たに分かった。市民から抗議を受け削除したという。
 武見敬三厚労相は記者会見で「表現を十分に確認することを徹底したい」と述べた。市民の抗議を受け削除したカスハラ資料は計2件となった。

 厚労省によると、認知症患者を例示して削除した資料は、職業訓練プログラムを紹介するホームページに、観光産業で働く人向けの教材として掲載していた。カスハラをする人の具体例として認知症の患者のほか、高齢者を挙げていたという。資料を見た人から抗議があり、5月31日に削除した。

 このほか、ハラスメント対策を紹介する別のホームページに「定年退職したシニア層」と記載した厚労省資料にも抗議があり、6月11日に削除していたことが既に判明していた。

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