元動物販売業の男逮捕 繁殖能力失った犬を窒息死させた疑い オークションで約3600万円の売り上げ

2024年06月28日 05:30

社会

元動物販売業の男逮捕 繁殖能力失った犬を窒息死させた疑い オークションで約3600万円の売り上げ
渡部幸雄容疑者の自宅へ家宅捜索に向かう埼玉県警の捜査員ら=5月12日、埼玉県毛呂山町 Photo By 共同
 繁殖目的で飼育していた犬3匹をビニール製の袋で密封し窒息死させたとして、埼玉県警は27日、動物愛護法違反の疑いで同県毛呂山町、元動物販売業の無職渡部幸雄容疑者(81)を逮捕した。県警は、繁殖能力を失ったと判断した犬を処分したとみて捜査している。
 県警によると、容疑者は「繁殖できない犬を生かすと経費がかかる。責任を取るつもりで殺した」と供述。一方、3匹のうち2匹は既に「死んでいた」とも話している。

 容疑者は、これまでポメラニアンやトイプードルとみられる犬170匹以上を飼育し、多くをペットオークションで販売。2022~23年で計約3600万円の売り上げがあった。

 逮捕容疑は今年5月6日ごろから12日の間、自宅敷地内の飼育施設で、犬3匹を袋で密封した小動物用のかごの中に閉じ込め、窒息死させた疑い。

 「繁殖能力のない犬をビニールで密封して殺している」と情報提供を受けた県警が同12日、容疑者宅を家宅捜索し、犬の死骸を発見していた。

 県によると、容疑者は22年以降、飼育施設の清掃が不十分などの理由で行政指導を3回受けていた。

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