河野太郎氏 自民党総裁選3度目の挑戦へ 麻生氏の支援を得られるかどうかが焦点

2024年06月28日 05:30

社会

河野太郎氏 自民党総裁選3度目の挑戦へ 麻生氏の支援を得られるかどうかが焦点
河野太郎氏 Photo By スポニチ
 「ポスト岸田」候補の一人である自民党の河野太郎デジタル相が26日夜、麻生太郎副総裁と会食した際、9月の党総裁選に立候補する意欲を伝えていたことが27日、分かった。手を挙げれば、2009年、21年に続き3度目。所属する麻生派の会長である麻生氏の支援を得られるかどうかが焦点。麻生氏は反対はしなかったという。
 この日、デジタル庁で記者団から、麻生氏に意欲を伝えたことについて問われると「誰が?」ととぼけたような表情。「河野さんが」と向けられると「そうなの?どの河野さん?」と返した。「事実関係は?」などと関連質問が続いたが、「面白い小説だ」などと最後までけむに巻いた。

 抜群の知名度を誇る一方、取り巻く環境は盤石とは言えない。前回は菅義偉前首相の後押しを得て出馬。「小石河連合」が注目を集め善戦し、決選投票で岸田文雄首相に敗れた。しかし、非主流派の結集軸でキーマンと目される菅氏が「脱派閥」を強く掲げる中、麻生派にとどまったままで、菅氏は不満を抱いているとされる。マイナ保険証を強引に進めた結果、「次の首相」を尋ねる報道各社の世論調査では人気に陰りも。党内基盤は弱く、20人の推薦人確保も確実とは言えず、麻生氏の理解は最低条件だ。

 ポスト岸田候補では“やる気満々”とされる茂木敏充幹事長の動向も焦点。12年総裁選では総裁を支えるべき幹事長だった石原伸晃氏が立候補。総裁だった谷垣禎一氏は出馬断念に追い込まれ、「平成の明智光秀」批判にさらされた石原氏は失速した。首相が再選出馬を諦めていない中で茂木、河野両氏が立候補を表明すれば、「令和の光秀」が2人も存在する極めて異例の事態。党内の一部では2人が首相に辞表を叩きつけた上で勝負を挑むのではないかとの観測も出始めている。

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