衆参国会議員所得 平均2530万円 5年ぶり増 トップは自民中西健治氏

2024年07月02日 05:30

社会

衆参国会議員所得 平均2530万円 5年ぶり増 トップは自民中西健治氏
国会議事堂 Photo By 共同
 衆参両院は1日、国会議員の2023年分の所得に関する報告書を公開した。計693人の所得総額の平均は2530万円となった。前回22年分と比較し374万円増え、5年ぶりに増加に転じた。最高額は7億4679万円の自民党の中西健治衆院議員で、2年連続。上位10人のうち8人が自民で、2人が立憲民主党だった。
 1億円超えは前回の2人から7人に増えた。新型コロナウイルス禍を踏まえて2割削減された議員歳費が22年8月から満額支給に戻ったことと併せ、平均額を押し上げる要因となった。

 中西氏は前回に比べ5億9949万円増加した。保有株式の売却益5億9684万円に加え、配当金1億2568万円を記載した。2位の自民の鳩山二郎衆院議員は4億1701万円を計上。非上場株式の売却益などが3億9720万円に上った。岸田文雄首相は3875万円で29位だった。

 議員に毎月100万円支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)は報酬に当たらないため、報告対象には含まれない。

 政党別平均は自民が2811万円で7年連続首位。2位以下は参政党2648万円、国民民主党2367万円、日本維新の会2312万円、立民2247万円と続いた。

 所得報告が必要なのは原則として前年1年間を通じて在任した議員で、今回の対象は衆院454人、参院240人の計694人。汚職事件を巡り受託収賄と詐欺の罪で起訴され、6月まで勾留が続いた衆院議員の秋本真利被告は提出していない。

 23年中に増えた不動産や預貯金、株式を公表する資産補充報告書は219人(衆院135人、参院84人)が提出。24年4月1日時点で報酬を得ている企業・団体を届け出た議員は166人(衆院113人、参院53人)だった。

おすすめテーマ

2024年07月02日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム