泉房穂氏 国会議員の所得に疑問符「もっとオープンに」「国民のためにお金を使っていますか?」

2024年07月02日 16:15

社会

泉房穂氏 国会議員の所得に疑問符「もっとオープンに」「国民のためにお金を使っていますか?」
泉房穂氏 Photo By スポニチ
 兵庫県明石市の前市長で弁護士の泉房穂氏(60)が2日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に代打パーソナリティーとして生出演し、国会議員の所得をめぐる現状に私見を語った。
 衆参両院の2023年分の所得報告書が公開され、年間を通じ議員を務めた693人の所得の平均は2530万円。2022年分と比較し、374万円もの大幅増加となった。物価高、エネルギー高、円安などで多くの国民の生活が困窮を極める中、どこ吹く風の現状が明らかになった。

 今週は辛坊治郎氏が夏休みのため欠席。1日に続いて代役を務めた泉氏は、国会議員の所得について「これも一部にすぎないんでね」とバッサリ。「いろんなお金が国会議員の周りを動いてますから、もっとオープンにしたらいいと思いますね」と訴えた。

 具体的には「日本の国会議員は1年間で2000万円くらいの歳費が出る。(他国と比べて)少なくないんです。加えて立法事務費というのが780万、かつての旧文通費と言われた調査研究広報滞在費が月100万、年間1200万。それで4000万くらいなんです」と解説した。

 さらに「歳費に関しては税金はかかるんですけど、それ以外は税金がかからないお金になっていて」とも指摘。「国会議員に対してはかなりのお金が出ていますから、それに見合う仕事をして欲しいなとホンマに思いますね」と求めた。かつて衆院議員を務めたことのある泉氏だけに、「自分自身に問いかける意味も含めてですけどね」と、自戒の念も忘れなかった。

 あらためて泉氏は「今の国会議員って、お金なくはないですよ。何に使ってはるんかなと思いますけどね」と疑問を投げかけた。政党交付金が年間315億円が支給されることも踏まえ、「それを考えれば、そういったお金で十分に日本の政治はできると思う」とも述べた。

 「選挙に金がかかる」は、国会議員の常套句。泉氏は「よくマスコミの皆さんも、一部の国会議員の“お金がかかる、かかる”と報道なさいていますけど、実際何にかけているかというのを取材いただいて、報道いただかないと。ふわっと“お金がかかる”じゃなくて、何に使っているかじゃないですかね?結局、自分の選挙のために使っている方がほとんどで、国民のためにお金を使っていますか?とは思いますね」と、皮肉を込めて訴えた。

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