都道府県知事給与平均1906万円 36人が増額 トップは埼玉県知事

2024年07月02日 05:30

社会

都道府県知事給与平均1906万円 36人が増額 トップは埼玉県知事
埼玉県の大野元裕知事 Photo By 共同
 都道府県知事の2023年の収入を示す所得報告書が1日、出そろった。公開対象となったのは前職を含む43人で、給与所得の平均は1906万円だった。36人が前年より増えた。トップは埼玉の大野元裕知事で3299万円。要因として民間の賃上げに合わせた地方公務員給与のボーナス引き上げが目立った。
 給与所得で大野氏は4年連続のトップ。県からの給与に加え、取締役を務める会社からの報酬が1430万円あった。次いで神奈川の黒岩祐治知事が2470万円。最も低いのは、就任時から給与半減を続ける東京の小池百合子知事で1284万円だった。

 給与増だった36人のうち、増加額が最も多いのは大野氏で360万円。21年の就任当初からボーナスの全額カットを続けてきたが、2期目となる23年は冬のボーナスを受け取ったため。茨城の大井川和彦知事235万円、三重の一見勝之知事174万円と続いた。

 マイナスは3人で静岡県の川勝平太前知事の419万円が最大。不適切発言の責任を取って給与とボーナスの一部を返上していた。

 残る4人は、前年が公開対象外のため比較できない。

 埼玉県の大野氏は、講演料や不動産収入などを含む所得総額もトップで、3725万円だった。

 自治体首長の所得報告書は、前年1年間を通じて在職していた場合に公開対象となるのが一般的。選挙で知事が交代した青森、奈良、徳島、大分は対象外で、24年に新知事が就任した静岡と熊本は前職の所得を公開した。

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