33歳医師が性的暴行 妊娠で発覚 合コンで知り合った女性に睡眠薬飲ませ…「同意して性行為」と否認
2024年07月26日 04:45
社会
逮捕されたのは、東京都内の総合病院に勤務する麻酔科医の佐藤和貴容疑者(33)。逮捕容疑は2023年6月3日、30代女性に睡眠薬を飲ませ、抵抗できない状態にした上で港区のホテルで性的暴行をした疑い。
2人は前日夜、渋谷区の個室カラオケ店で開かれた男女6人の合コンで初めて出会った。佐藤容疑者が何らかの方法で女性の目を盗みカラオケ店で酒に睡眠薬を混ぜて飲ませ、意識がもうろうとする女性をホテルに連れ込んだとみられている。
佐藤容疑者は調べに「睡眠薬は絶対に飲ませていない。同意して性行為をした」と容疑を否認している。
捜査関係者によると、ホテルで目を覚ました女性は記憶がない状態だったという。約1カ月後の同年7月に婦人科を受診し妊娠していることが判明、警視庁に相談した。
その後の捜査で、女性の体内から佐藤容疑者のDNA型が検出されたほか、毛髪からは佐藤容疑者が処方されていた睡眠薬と同じ成分が検出されたという。成長して伸びる毛髪を分割して鑑定することでおおよその薬物摂取時期が分かる。睡眠薬が検出された部分は被害に遭った時期と矛盾しなかった。
≪被害者や支援者らの団体、法務省に要望書提出≫性暴力被害者や支援者らの一般社団法人「Spring」(東京)のメンバーが25日、法務省を訪れ、性的な被害を申告する困難さなどに関し、速やかに調査するよう求める要望書を提出した。強制性交罪などを「不同意性交罪」と改め、処罰要件を明確化した昨年7月施行の改正刑法の付則で、政府は必要な調査を行うとしていた。要望書では、幼少期で被害に気付かなかったり、成人後も多大な精神的なダメージを受けたりして申告できるようになるまで数十年を要するケースがあると指摘している。