河野太郎氏 首相になっても「X」ブロック宣言 岸田首相と対照的“聞かざる力”!? フジ番組に生出演

2024年09月02日 04:40

社会

河野太郎氏 首相になっても「X」ブロック宣言 岸田首相と対照的“聞かざる力”!? フジ番組に生出演
河野太郎デジタル相 Photo By 共同
 自民党総裁選(12日告示―27日投開票)への立候補を表明している河野太郎デジタル相が1日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に生出演し、首相になっても自身のX(旧ツイッター)の「ブロック機能」使用を継続すると宣言した。同機能は特定のユーザーの返信や通知などを遮断するもので「“誹謗(ひぼう)中傷はダメだ”と、むしろ総理のような人がはっきり言わないといけない」と強調した。
 Xのフォロワーは政界最多の255万人超と強い発信力を誇る河野氏。総裁となり、首相となれば、Xのアカウントはさらに公的な性格を帯びることになる。番組コメンテーターの元大阪府知事・橋下徹氏は、国民の表現の自由に配慮し「ブロックの判断は司法に任せるべきでは」と指摘。河野氏は「SNSの匿名性を利用して人を傷つけることに対し強く出る必要がある」と力強く語った。

 Xの運用を巡っては、意見が合わない相手の投稿も遮断する強引な手法が「ブロック太郎」と呼ばれる河野氏。「聞く力」をアピールした岸田文雄首相とは対照的だ。誹謗中傷とも言い切れない建設的な反論を遮断することになりかねないとの危惧もある。先月26日の出馬会見では「原発ゼロ」「女系天皇容認」の持論を控えるなど“イメチェン”を図ったが、SNSでの路線変更はしない方針。政治家として幅広い意見に耳を傾けることが求められる中、この主張がどう影響するのか注目が集まる。

 番組では「閣僚や党三役は派閥を離脱してもらうことになる」とも言明。総裁になれば所属する麻生派を離脱する考えをすでに示しているものの、閣僚を務める現在は同派を離脱していない。派閥外からの支持に広がりを欠く中、麻生派としての支持も河野氏一本でまとまっていない。苦しい状況は続く。

 少しでも支持を広げるため河野氏は、出馬会見の日を境に報道番組への出演が激増。この日は「日曜報道…」に加え「ABEMA的ニュースショー」にはしごして登場。ブロック継続の考えは変えないが、自身の主張を広く伝えていく構えだ。

この記事のフォト

おすすめテーマ

社会の2024年09月02日のニュース

特集

社会のランキング

【楽天】オススメアイテム