来夏参院選出馬の元カンテレ新実彰平氏 維新オファーでなく自身で応募 橋下徹氏へのシンパシーも大きく

2024年10月12日 16:40

社会

来夏参院選出馬の元カンテレ新実彰平氏 維新オファーでなく自身で応募 橋下徹氏へのシンパシーも大きく
来夏参院選出馬を表明した新実彰平氏 Photo By スポニチ
 来年夏の参院選に京都から日本維新の会公認で出馬することを発表した元カンテレアナウンサーの新実彰平氏(35)が12日、京都市内で藤田文武幹事長らとともに会見した。
 関西トップキャスターの政治家転身。その清新なイメージとアナウンサーの仕事で鍛えた弁舌のスキル。このところ支持率が落ちている維新にとってノドから手が出るほど欲しい人材だが「私から公募に手を上げさせてもらいました」と否定した。直近の衆議院ではなく、参議院を選んだ理由は「中長期にわたって政策を考えることができる」と、参院議員は任期を全うできることを理由に挙げた。

 ではなぜ維新なのか。その政治姿勢が決め手になった。「企業団体献金を結党から受け取っていない。団体に向くのではなく、国民1人1人に向き合っていく。この魂のうえで働きたいと思った」と語った。

 転身への強い思いは取材現場で蓄積された。「文化のアップデートに追いついていけない、自助努力ではいかんともしがたい…。そんな方々を支えるNPO、スタートアップ企業の方々と接して、覚悟を持って社会を変える方にまわらないといけないのではないか」と感じ始めた。

 ただ、どちらかといえば維新は福祉のイメージは希薄。新実氏は「競争を重んじていると政党と思われていると思います」と認めるが「実はそうではありません。ベーシックインカムを底上げして、みんなでしっかり豊かになりましょうという改革を進めようとしている」という党全体の取り組みについて言及。そのカギとしてデジタルツールの活用を挙げ「高齢者らが置いてけぼりになる、と誤解されている部分もあるが、実は個人個人に向き合った温かいツール。個人の資産状況を把握することでプッシュ型の支援につながる」と、デジタルのプラス部分を強調した。

 政治に大きな関心を持つきっかけとなったのは、維新を立ち上げた元大阪府知事の橋下徹弁護士(55)だった。「学生の頃からすごくリベラルな方と思っていました。その後、何度もお仕事をご一緒させていただいて、二項対立的な議論をされる方ではありますけど、実は法治主義を重んじて個人の自由をすごく思っている人。言葉は厳しいけど優しさを持っている」と、維新を選ぶうえで影響を受けたことも否定しなかった。

 ◇新実彰平(にいみ・しょうへい)1989年(平元)生まれ。京都市出身の35歳。京都大学法学部卒業。大学時代は野球部に所属し、2011年には関西学生野球春季リーグで首位打者になるほどの実力の持ち主。12年に関西テレビ入社。15年から本格的に報道キャスターを担当。17年には「みんなのニュース 報道ランナー」でメインキャスターに抜擢された。今月1日付けで退社。今後の進路が注目されていた。

おすすめテーマ

社会の2024年10月12日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム