兵庫県知事選が告示 前知事の斎藤元彦氏が神戸市で第一声「一からのスタート」 11月17日に投開票

2024年10月31日 17:24

社会

兵庫県知事選が告示 前知事の斎藤元彦氏が神戸市で第一声「一からのスタート」 11月17日に投開票
神戸市内で選挙活動をする前知事の斎藤元彦氏(中央) Photo By スポニチ
 職員へのパワハラ疑惑など告発文書問題で兵庫県議会から不信任決議を受けた前知事の斎藤元彦氏(46)の失職に伴う県知事選が31日、告示された。11月17日に投開票。
 出直し、返り咲きを狙う斎藤氏は無所属で立候補し、神戸市中央区内の公園で第一声。800人の聴衆を前に「ここまでやってきた改革を止めるわけにはいかない。反省はしなければならないが、もっと頑張れという声も。もう一度、私に頑張らせてください」と知事3年間の実績、若者世代への支援、意気込みなどを訴えた。

 同公園では同じく知事選に立候補しているNHKから国民を守る党の党首で無所属で立候補した立花孝志氏とニアミス。立花氏は「斎藤さんを助けなければ」と支持を表明している異例の立候補。斎藤氏は「討論会で一度お会いしたことはあるが、今は自分のできることをやるだけ」とタッグを組んでの応援については現時点で明言を避けた。

 選挙戦初日は、神戸市内の繁華街である三宮、元町、板宿の商店街を中心にねり歩き、街頭演説。商店街では有名人さながら握手攻め、写真撮影やサインの求めに応じながら、支援を訴えた。

 3年前は維新、自民などの応援で200人ほどのスタッフに支えてもらった。無所属の今回は「知人、同級生が中心で15~20人ぐらい」(後援者)。街宣車は1台で選挙事務所も元町商店街の中。もちろん、SPはおらず「一からのスタート」と斎藤氏。本紙取材には「まだまだ厳しい。温かい声援もあるが、ホントに厳しいです。顔、名前は知っていただいてますが。前回も厳しかったけど、今回はそれ以上に厳しいですね」と気持ちを引き締めていた。

 商店街を歩いて「頑張って」という激励の声や、40代主婦から「どんな状況になっても応援します」という手紙が手渡されるシーンも。一方で、握手を拒否して「出てくること自体がおかしくないですか」「亡くなった人もいるし、謝ってもいいんじゃないの」と斎藤氏に詰め寄ってを直接批判する女性グループが存在した。

 また、通りがかった兵庫県立大の男子学生(20)は「学生にとってプラスになる政策は応援しますが、イメージがちょっとよくないですね」とピシャリ。神戸市内に住む60代女性は「前回は若いし、期待して投票したけど今回は…。もし当選したら、兵庫県民は何だって言われる。恥ずかしいかも」。西宮市の28歳会社員は「報道されていることがすべて正しいとは思わないけど。若い世代の支援をしてくれるなら考えます」と語った。

 斎藤氏、立花氏の他に前尼崎市長・稲村和美氏(51)、前参院議員・清水貴之氏(50)、共産党推薦の医師・大沢芳清氏(61)、ニュース分析会社社長・木島洋嗣氏(49)、レコード会社社長・福本繁幸氏(58)が立候補している。

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