丸川珠代氏落選 大敗の理由は…「お助けください」涙の動画拡散 政界関係者「泣き落としは時代に…」

2024年10月27日 20:16

社会

丸川珠代氏落選 大敗の理由は…「お助けください」涙の動画拡散 政界関係者「泣き落としは時代に…」
<衆議院選挙>敗戦の弁を述べる丸川氏(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 第50回衆院選の投票が27日、行われ、即日開票された。自民党の派閥裏金事件をめぐり、「政治とカネ」が最大の争点となった今回の選挙。自民、公明両党の与党が定数465議席の過半数(233)を確保できるかが注目となっている。
 小選挙区定数「10増10減」を踏まえた新たな区割りで行われた東京7区では、NHKが午後8時の時報と同時に、立憲民主党の元職、松尾明弘氏の当選確実を報じた。参院からの鞍替えを狙った自民党の新人、丸川珠代氏の落選が確実となった。

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件で、丸川氏は政治資金収支報告書にパーティー券収入822万円の不記載が判明。党から処分を受け、今回の選挙で党から公認は得られたが、比例代表への重複立候補は認められなかった。

 選挙戦序盤に安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵さんも選挙戦序盤で応援に入り、選挙戦最終日の26日には石破茂首相も駆け付けたが大敗。参院選では100万票を超える得票があったが、今回はその強さを見せることができなかった。

 午後8時の時報とともに落選確実が伝えられるほどの大敗。政界関係者は「参院選東京選挙区で3回連続で当選し、直近2回はトップ当選しているとはいえ、小選挙区は地域への浸透度が大切。そこがまだまだだったことと、丸川さんが街頭で“小選挙区1本です”“お助け下さい”と涙ながらに訴えた姿が動画で拡散されたことが大きい」と指摘。その理由について「昔の政治家にはアリだったかもしれないが、泣き落としは今の時代に合わない。その上、有権者にとっては、裏金事件で党から処分された政治家から助けてと言われても…とあきれる思いがさらに強まるばかり。何を言っているんだと思う人が多かったからこそ、動画も拡散されていった」と話す。

 丸川氏はテレビ朝日アナウンサーから転身し、環境相や五輪相も歴任、2007年の参院選初当選から都連の顔として活動してきたが、17年付けてきた議員バッジを外すことになる。

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