石破首相 窮地「丸川珠代を助けてやってください」必死のお願いも 不支持率は拡大…2分前まで訴え

2024年10月27日 04:40

社会

石破首相 窮地「丸川珠代を助けてやってください」必死のお願いも 不支持率は拡大…2分前まで訴え
恵比寿駅西口で、丸川氏の応援演説を行う石破首相(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 第50回衆院選は27日、投票が行われ、即日開票される。自民党派閥裏金事件が大きな争点の一つとなった総選挙。立憲民主党の野田佳彦代表は、裏金問題で自民党を非公認となった下村博文元文科相と立民の阿久津幸彦氏が激しく競る選挙区で遊説を締めくくった。対する石破茂首相(自民党総裁)も苦戦が伝えられている裏金候補の丸川珠代元五輪相の応援に入った。
 丸川氏の最終演説の応援に駆けつけた石破首相は「丸川珠代を助けてやってください」と訴えた。裏金問題の影響で苦戦が伝えられ、負けられない小選挙区の一つ。午後6時40分からマイクを握った首相は約15分間、丸川氏への投票を呼びかけ続けた。

 12日間の選挙戦で、一気に追い込まれる形になった。報道各社の調査で自民の劣勢が伝えられ、20、21両日に共同通信が行った終盤の情勢調査では、与党の過半数確保も微妙な状況となった。後半戦での挽回を目指し、21日付で衆院選に関する「緊急通達」を全国に発出。「私も死に物狂いで全国を駆け回る」と明記。勝敗ラインの与党過半数維持へ「底力を発揮するのは今この時だ。全力を尽くして奮闘いただくようお願いしたい」とハッパをかけた。

 一方で焦りの色もにじむ。22日に愛知県内での集会で立民の源流に言及した際に「悪夢のような民主党政権」と表現。19年に同様の言い回しをした安倍晋三元首相を批判した経緯があり、またも変節ぶりが指摘された。さらに翌23日には、非公認候補の政党支部への2000万円支給が判明。「報道に憤りを覚える」と反論したが、有権者からは「逆ギレ」などとあきれる声もあふれている。

 首相が最後の訴えを行ったのは東京・豊洲のホームセンター前。若いZ世代に知名度のある大空幸星(こうき)氏の応援のためマイクを握り「皆さんの力で新しい日本をつくりましょう!」と、午後8時の2分前まで訴え、ギリギリまで聴衆と握手などを交わした。

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