現役閣僚が選挙区敗戦 牧原法相が立憲・枝野氏に選挙区7連敗確実に 大敗で比例復活は?

2024年10月27日 20:02

社会

 第50回衆院選が27日、投票が行われ、即日開票された。NHKは午後8時の時報と同時に、埼玉5区で立憲民主党元代表の枝野幸男氏(60)の当選確実を報じた。
 自民党の牧原秀樹法相(53)が同区で敗北することが確実となった。現役閣僚の不名誉な選挙区敗戦となった。

 これまでも、初当選以来一度も選挙区で勝ったことがなく、選挙区では枝野氏に過去6回敗れ、5回復活していた。だが、前回の2021年の総選挙では枝野氏を約6000票差まで追い詰め、閣僚となったことで当初は「初の小選挙区の勝利もあるか?」と自民党関係者の間で威勢のよい話も出ていた。

 だが、牧原氏は法相就任後に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の会合などに秘書と出席していた過去を報じられ、自身も秘書とともに合わせて37回、出席していたことを公表。初出馬した05年から、教団関係者による選挙のボランティア支援を受けていた。

 党が22年9月に実施した教団との接点確認調査では報告しておらず、昨年2月に党に最終報告するにとどめていた。調査の約2年後という“後出し”には批判が寄せられ、自身にとっても選挙が迫った最悪のタイミングでの公表となった。選挙戦には党総裁選にも立候補した上川陽子元外相らが応援に駆けつけたが、情勢は変わらなかった。

 永田町では、比例で復活する議員を“ゾンビ議員”と小選挙区の勝者と格差を付けて呼ぶ。その意味では過去5回も復活当選してきた牧原氏は“ゾンビの中のゾンビ議員”とささやかれてきた。

 今回も“ゾンビ”復活があるのか。北関東ブロックの比例名簿では1位に牧原氏ら25人が並び、惜敗率がカギを握りそうだが、午後8時に当確が出た枝野氏との大きな得票差は明らか。“ゾンビ”に届くのか、極めて厳しい情勢となっている。

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