萩生田光一氏は当選確実 “トリプルパンチ”はねのけ「やっぱり萩生田で良かったと言われるように」

2024年10月27日 23:54

社会

萩生田光一氏は当選確実 “トリプルパンチ”はねのけ「やっぱり萩生田で良かったと言われるように」
当選確実が出て万歳をする萩生田候補(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 第50回衆院選が27日、投開票され、東京24区では、自民党派閥の裏金事件で党から公認されず、無所属で立候補した前職の萩生田光一氏(61)の当選が確実となった。NHKが伝えた。立憲民主党から立候補したジャーナリストで元参院議員の有田芳生氏(72)と激しい戦いを繰り広げた結果、競り勝った。
 支援者の前に姿を見せると、がっちりと握手。「いつかやっぱり萩生田で良かったと言われるように働いて働いていきます。厳しい選挙戦をお支えいただいた皆様に感謝申し上げます」とあいさつし、拍手を浴びた。

 安倍晋三政権では側近として安倍派の首相候補とも目され、岸田文雄政権でも政調会長を務めた実力者の萩生田氏。

 有権者から多くの関心が注がれた「政治とカネ」をめぐる問題では、収支報告書に記載しなかったキックバック額が2728万円で、3番目に多かった。このため党から役職停止処分を受け、今回の選挙でも公認を得られず、無所属での出馬に。比例との重複もなく、背水の陣で臨んだ。

 苦戦にさらに追い打ちをかけたのが、選挙期間中に党から支給された2000万円問題だった。萩生田氏ら非公認議員の政党支部にも同額が支給された。執行部からは「党勢拡大のため」との説明だったが、萩生田氏は事前連絡もなく支給されたとして困惑を表明。「政治とカネ」に有権者が厳しく目を光らせる中、追い上げを狙った萩生田氏陣営にはさらなる足かせとなった。

 自身のSNSでは「これまで私は執行部への批判を控え、目の前の選挙に専念して参りました。しかし、率直に申し上げて、選挙直前の非公認の基準、そして今回の政党交付金の交付に関する執行部の対応、首をかしげざるを得ません」と、執行部を公然と批判する異例の事態に。「正直申し上げて、ありがた迷惑な話だと思っています」とも言い放った。その言葉はSNS上でも大きな話題になった。

 もともと世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる問題でも、教団との深い関係性が明らかになっていた萩生田氏。立民が対抗馬として擁立した有田芳生氏からは、裏金問題や教団との関係から猛批判を展開された。街頭演説では激しい野次を浴びることもあったが、終盤戦では追い上げを見せていた。

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