維新が大阪全19区完全制覇!吉村知事 逆風の中で大阪での実績強調「おかしな自民政治批判の受け皿に」
2024年10月27日 22:41
社会
吉村知事はアゲインストを感じていたことを認め「積極的に支持されているというよりは、自民党のおかしな政治があったから」と、政権与党の失策が一助となった可能性を指摘。その一方で「批判の受け皿にもなったが、大阪ではこれまでしっかり実績を積んできた」とも話し、小選挙区の完全制覇につながったという考えを示した。ただ「大阪を外れると期待値が及ばなかった。伸び悩んだと思っている」と、選挙戦で一貫して感じていた逆風の影響の大きさを述べた。
一方の馬場代表は「ひと言で言えば努力不足。みんな、それぞれの持ち場で頑張ってくれているが、国民の皆さまが維新に求めていることができていなかった。基本的な姿勢がまだまだと反省している」と総括した。
今後の国会では、過半数を割る見通しの自公、大きく躍進する可能性が高い立憲民主党、国民民主党という情勢の中でキャスティングボードを握るシチュエーションが視野に入る。これについて馬場代表は「連立政権入りはまったく考えていない。どういう展開になるかはよく見極めながらだが、政治とお金の問題がクリアにならないと。そこは国民と同じマインド。与党を信頼はできない」と言い切った。一方で野党連立の可能性については「立憲は基本的な政策の部分で党内でまとまっていない。そういう状態で連立を組めば政治の世界を混乱させるだけ」と否定的だった。ただ、野党の躍進で政治に大きな地殻変動が起きたことは客観的に評価。「松井前代表も、まずは与党の過半数割れ、とおっしゃっていた。与党と野党が伯仲すれば政治のレベルアップ、グレードアップにつながる。これに一翼を担ったという自負を持っていいのでは」と自己評価した。
吉村知事も永田町的な論理については否定的。「この厳しい状況の中でも維新の会と書いてくれた人のために頑張りたい。キャスティングボードとか、国会がどうであれ、そこは信頼を損ねないようにすることが大事」と持論を述べた。